【新唐人2010年9月24日付ニュース】真珠の粉といえば、ご存知の通り、美容のクリームとして使われています。しかし、最近、中国で作られた真珠の粉が実は貝殻の粉だったことが発覚。しかも白くするために、水酸化ナトリウムという劇物も使われており、健康への害が案じられます。
真珠の郷、浙江省の諸暨市の養殖場では、貝から真珠を取り出した後、貝殻を加工場に売ります。加工場は、工業用の水酸化ナトリウムで漂白します。粒子の細かさによって、1トン当たり、35000円から12000円で売りますが、もともと貝殻の販売価格は数千円に過ぎません。
貝殻の粉は加工工場で、きれいに包装されると、数十倍から百倍にまで価格が膨れ上がります。
細かい粒子の貝殻の粉は一般に食べられますが、もし粉に化学物質が残留していた場合、人体に害が出る恐れがあります。
実は、貝殻が真珠の粉に化けるのは、地元では公然の秘密だそうです。地元の販売店には、数多くの真珠の粉が売られており、包装には「100%真珠の粉」と書かれています。しかし卸売りの場合、貝殻の粉であることはめずらしくないそうです。
地元の真珠企業の理事長は、安い貝殻の粉は業者に歓迎されるとして、毎年1000キロ以上は売っていることを認めました。
広西省の北海市も海水真珠の集散地です。この工場は「真珠の粉」の専門工場という名目ですが、実際、工場には、真珠の原料が見当たりません。
北海市の別の工場では、真珠の母貝も使っています。「真珠層の粉」として1キロ当たり数十円ほどで売っていますが、実際には貝殻の粉に過ぎません。
この工場の責任者も「すべての原料を真珠から作るなんてできっこない」と率直に認めました。
新唐人テレビがお送りしました。